Forgemoji の仕組み
Forgemoji が生成するすべての絵文字は、「2 つ選ぶ」シンプルモードでも写真モードでも、同じ 5 段階パイプラインを通ります。全体で 10〜20 秒、多くは単一の画像生成呼び出し待ちです。
仕組みを意図的に透明にしているのは、モデルが魔法ではないからです。パイプラインの挙動が分かれば失敗は予測可能になり、正しいプロンプト選択は自明になります。
パイプラインを順を追って
- プロンプト組み立て
2 つの絵文字がプロンプトビルダーに渡されます。ビルダーは各絵文字の公式 Unicode ショート名を引き、両者を組み合わせた 1 つの英語プロンプトを作ります。ピッカーで入力言語を変えていれば、社内の小さなルックアップテーブルで先に翻訳します(LLM 呼び出しなし)。
- 画像生成
プロンプトはテキスト→画像モデルへ。出力は 1024×1024。一次モデルと二次モデルをプロンプトベースでルーティング運用しており、どのモデルが処理したかは公開していません。
- 背景除去
別の rembg モデルが背景を落とします。rembg ステップは独立 GPU ワーカーで、次のリクエストとオーバーラップします。
- リサイズと整形
クリーンな 1024×1024 を Lanczos リサンプリングで 256×256 へ。多くのチャットプラットフォームがカスタム絵文字に要求するサイズです。
- 任意のアニメーション
アニメ出力を有効にすると、256×256 の PNG を小さなモーション合成モデルが 12fps の 24 フレームループに変換します。対応スタイルは 6 つ: bob、sway、sparkle、glow、wiggle、pulse。基本生成時間に 8〜12 秒が加算されます。
内側の話
見落としやすいけれど「パイプラインが何をして何をしないか」を理解するうえで重要な詳細がいくつかあります。概要だけで良ければ前節で十分です。失敗モード(良いプロンプトを選ぶ唯一の方法)を知りたければこの節を。about ページでチーム背景もどうぞ。
テキスト→画像モデルは検索エンジンではありません。🐱 + 🌈 を画像検索で「知っている」わけではなく、プロンプト条件付きでピクセルをサンプリングします。同じリクエスト 2 回が違う結果を返すのは、潜在ノイズのシードが異なるためです。
rembg モデルは自然画像で学習しています。カワイイ風絵文字はシルエットが明確なのでうまくいきますが、完全ではありません。非常に細い輪郭は時々部分的に削られます。妙な半透明の halo が見えたら再生成してください。
パイプラインは独立 GPU ワーカーのシーケンスとして動きます。ユーザー経路にバッチキューはなく、各リクエストが新規割り当てを獲得します。ピーク時間帯は rembg ワーカーがボトルネックです。
生成された絵文字は保存しません。画像は JSON 応答内の base64 PNG としてブラウザに返ります。元プロンプトとモデル出力は濫用検出のため 30 日ログされ、その後削除されます。
無料トラフィックと Pro トラフィックは同じ GPU プールを共有します。ピーク時に Pro 体感速度が出るのは、キューが詰まった際に無料トラフィックを先に削るからです。
ピッカー UI は生成パイプラインの一部ではありません。完全にブラウザで動き、直近 50 件の生成を localStorage に保存し、選んだペアを API に投げます。
より良く出すコツ
- 2 つ目の絵文字は慎重に。 1 つ目の絵文字が「主役」、体型・主色・顔を決めます。2 つ目が「修飾子」、小さな特徴(帽子・小道具・模様)を足します。両方とも同じ重さのペアはぼやけがちです。
- 抽象的・矛盾したペアは避ける。 🌀 + 💎 や 📜 + 🚀、モデルはどの特徴を強調すべきか分からず、結果はぼやけた平均になります。ダジャレのようなペアはモデルもひどい絵にします。
- 積極的に再生成。 同じペアの 4〜5 回目の試作が最良になる傾向があります。モデルのランダム性はバグではなく機能です。最初の 2〜3 回はウォームアップと思ってください。
- 顔絵文字には写真モード。 🧑 + 📸 スタイルがピッカーの得意領域です。🦄 + 🌈 のようなペアも、学習データ内のカワイイ参照がしっかりしているので得意です。
既知の制約
最大の制約は文字の描画です。モデルは単語を綴れないため、🔤 や 🅰️ を含むペアは文字に似て非なる判読不能な形を作ります。
肌色修飾子(Fitzpatrick スケールのバリアント)は対応していません。モデルは潜在事前分布の好きな肌色を選び、ピッカーからは制御できません。
国旗(🏳️🌈 など)も未対応です。プロンプト側での回避策を試しましたが、生成しないほうがマシという結果でした。
エンジニア向けメモ
engineerNoteP1
SDK はまだ公開していません。エンドポイントは十分に小さいので fetch で直接呼べます。API が安定したら公開する予定です。
プライバシーとデータ
パイプラインはあなたの絵文字をディスクに書きません。送ったプロンプトとレスポンスは別々に 30 日ログされ、その後削除されます。完全なデータ取り扱いは プライバシーポリシーへ。
Forgemoji編集チーム·エンジニアリングとパイプライン
確認日:2026年5月2日
執筆プロセス:このページは2026年5月時点のv2パイプラインを記載しています。旧バージョン(Qwen-Image-2510 + rembg-1.4)は細いエッジでの挙動が異なり、すでに本番では使用されていません。このページはパイプラインが変更されたときに更新しており、固定スケジュールではありません。
出典:社内パイプラインドキュメントとchangelog。